reportlog はコマンドラインツールです。startscankey コマンドにより /tmp/scankeylx ディレクトリの下に作成されます。コマンドラインの書式は次のとおりです。
reportlog [scan_xxxxxx_yyyyyy.log]...
ファイル名を省略した場合、GUI から直接起動したと判断できれば、/tmp/scankeylx/logsave ディレクトリにある scan_xxxxxx_yyyyyy[_zzz].log ファイルを解析対象にします。
ノート: /tmp/scankeylx/logsave ディレクトリはシンボリック・リンクによって Ubuntu を起動した(あるいは startscankey を起動した) USB メモリを指しています。
注意: 多くのメモリを消費するのでメモリ不足になる可能性も有ります。
reportlog を使って scan_XXXXXX_YYYYYY.log を解析すると scan_XXXXXX_YYYYYY.dir というフォルダを作成し、 その中に解析結果を格納します。解析結果はいくつかのファイルに分類されるかたちで格納されます。メモ帳またはテキストエディタで読める形式になっています。下の表は各ファイルの内容です。
ファイル名 | 有用度 | 内容 |
---|---|---|
10Digits.txt | ○ | 10 桁形式 XXX-XXXXXXX のキーを集めたファイルです。ファイル内容は 20 桁の連続した数値です。20 桁の表示を ProductId=AAAAABBBCCCCCCCDDDDD の様に 5,3,7,5 桁に区切ると B, C 部分がキーになります。 |
20Digits.txt | △ | 20 桁形式 XXXXX-XXX-XXXXXXX-XXXXX のキーを集めたファイルです。重複が含まれています。途中の 3, 7 桁部分が 10 桁形式キーになっている場合もあります。 |
20DigitsSort.txt | ○ | 20 桁形式のキーを集めたファイルです。重複を含んでいません。 |
25Digits.txt | △ | 25 桁形式 XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX のキーを集めたファイルです。重複が含まれています。 |
25Digits20.txt | ◎ | 25 桁形式かつ 20 桁形式に近いキーを集めたファイルです。重複を含んでいません。 |
25DigitsSort.txt | ○ | 25 桁形式のキーを集めたファイルです。重複を含んでいません。 |
DigitalProductId4-7.txt | ○ | DigitalProductId4 に格納されたキーを集めたファイルです。集積されるキーの数は少ないです。
Windows 7 まで使われた 25 桁キーの符号化方式に対応します。 次の DigitalProductId4-8.txt とほぼ同数のキーが格納されています。これは同じキーのバイナリイメージを 「Windows 7 まで」, 「Windows 8 以降」の 2 つの方式で復号を試みているためです。 |
DigitalProductId4-8.txt | ○ | DigitalProductId4 に格納されたキーを集めたファイルです。集積されるキーの数は少ないです。
Windows 8 以降で使われている 25 桁キーの符号化方式に対応します。 前の DigitalProductId4-7.txt とほぼ同数のキーが格納されています。これは同じキーのバイナリイメージを 「Windows 7 まで」, 「Windows 8 以降」の 2 つの方式で復号を試みているためです。 |
DigitalProductId7.txt | ◎ | DigitalProductId に格納されたキーを集めたファイルです。
Windows 7 まで使われた 25 桁キーの符号化方式に対応します。
集積されるキーの数は多めです。正しく検索できなかったキーも多く含まれます。
DigitalProductId4-7.txt に格納されたキーと重複していることもあります。 次の DigitalProductId8.txt とほぼ同数のキーが格納されています。これは同じキーのバイナリイメージを 「Windows 7 まで」、「Windows 8 以降」の 2 つの方式で復号を試みているためです。 |
DigitalProductId8.txt | ◎ | DigitalProductId に格納されたキーを集めたファイルです。
Windows 8 以降で使われている 25 桁キーの符号化方式に対応します。
集積されるキーの数は多めです。正しく検索できなかったキーも多く含まれます。
DigitalProductId4-8.txt に格納されたキーと重複していることもあります。 前の DigitalProductId7.txt とほぼ同数のキーが格納されています。これは同じキーのバイナリイメージを 「Windows 7 まで」、「Windows 8 以降」の 2 つの方式で復号を試みているためです。 |
Licence.txt | △ | Licence に格納されたキーを集めたファイルです。一部の市販ソフトのキーが含まれます。 |
LMXXX.txt | △ | lmlic, lmkey に格納されたキーを集めたファイルです。一部の市販ソフトのキーが含まれます。 |
PidKey.txt | ○ | PIDKEY に格納されたキーを集めたファイルです。Windows NT 4.0、一部の Office、開発ツール のキーが含まれます。 |
ProductId.txt | × | ProductId に格納されたキーを集めたファイルです。20 桁形式と雑多な内容が含まれます。 |
ProductKey.txt | × | ProductKey に格納されたキーを集めたファイルです。色々な形式、雑多な内容が含まれます。 |
Serial.txt | △ | Serial に格納されたキーを集めたファイルです。一部の市販ソフトのキーが含まれます。 |
Windows 7(Vista) で導入された新しいレジストリ形式に対応した検索結果は末尾に "(data)" が付きます。20Digits*.txt, 25Digits*.txt, DigitalProductId.txt に分類されるはずです。次の様な形式になります。レジストリの保存状況によって多少変化するかもしれません。
DigitalProductId4=XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX 12345-12345-123-123456-12-1234-1234.1234-1234567 01234567-89ab-cdef-0123-456789abcdef Ultimate X12-12345 Retail Retail 12345-123-1234567-12345 (data)
DigitalProductId=XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX 12345-OEM-1234567-12345 英文または単語の羅列 (data)
DigitalProductId4 形式は 25 桁のキー、40 桁の製品情報、32 桁の GUID、製品エディション、8 桁製品コード、 ライセンス形態、チャネル、20 桁プロダクトID で構成され、長い形式となっています。 キーが対象とする製品のヒントが含まれている場合があります。例えば Ultimate, Retail などです。
ノート: 「Windows 7 から導入された新しいレジストリ形式」は、 Windows Vista あるいはそれ以前から仕様として存在している可能性が有ります。「あまり使われなかった」ため当方で確認できていない可能性があります。
Windows 8 からキー符号化方式が変更されています。このため一つのキーのバイナリイメージに対して Windows 7 まで使われた符号化方式と、Windows 8 から使われている符号化方式それぞれに適合した キー文字列復号処理を行っています。
検索結果は次に示す様に (win8-10) が後ろに付かない結果と、(win8-10) が後ろに付く結果が続きます。双方が同じ場合も、違う場合も存在します。scankeylx はどちらが妥当なのか判断する機能がありません。
DigitalProductId=WCH8V-R93HK-R266Q-9CT93-BPYBQ this sample key is not valid
DigitalProductId=J733X-QJ2R3-BRBTY-42DTK-V8P4D this sample key is not valid (win8-10)
scankeylx - プロダクトキー検索ツール on Linux
DVD-R または CD-R と起動用 USB メモリを併用して Lubuntu を起動し scankeylx を使用する
CD-R (光学メディア) から Ubuntu を起動して scankeylx を使用する - Ubuntu 10.04, 10.10 向け
Ubuntu を試す(Try ubuntu) でログイン画面になった場合の修復方法
Ubuntu を試す(Try ubuntu) で 画面が写らなくなる場合の修復方法
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