Ubuntu を試す(Try ubuntu) で 画面が写らなくなる場合の修復方法

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ノート: 画像は開発中のものを使用しています。詳細な意匠、数値、文書が違っている場合が有ります。


Ubuntu は環境によって「Ubuntu を試す(Try ubuntu)」を選択しても「試用」のデスクトップ画面にならず、 下の画面の様に画面が写らなくなってしまう場合が有ります。ディスプレイによっては、 "NO SIGNAL", "NO INPUT", "NO VIDEO", "NO SYNC" など信号が入力されなくなった旨が表示されます。

USB メモリから起動した場合、DVD-R から起動した場合で対応方法が変わります。リンク先を参照してください。

ノート: グラフィックス・カード(オンボード・アクセラレータ)を正しく制御できていないため発生する現象です。 VESA 標準モードを使用して起動する様に、起動パラメータを修正して修復を試みます。 動作が遅くなります。できれば負荷が低い Lubuntu 32bit または Ubuntu 12.04 を使用してください。


USB メモリから起動した場合の修復手順

この手順は USB メモリから Ubuntu 起動しようとしている場合の修復手順です。 起動パラメータ修正プログラムを使って、VESA 標準モードで動作する様に設定します。 次の様な流れになります。

NVU1.

テキスト・コンソール画面に切り替え、修復コマンドを実行する

[Ctrl] + [Alt] + [F4] 3 つのキーの組み合わせを押し、コンソール画面に切り替えます。次のコマンドを実行します。 入力し終わったら [Enter] キーを押します。

$ sudo /cdrom/fixboot

問題と解決: 上の様な画面が出ない場合は、PC の電源を切ってください。 電源の切り方は PC のマニュアルを参照してください。 電源を切った後、USB メモリを稼働中の Windows マシンで書き替えます

ノート: fixboot は /cdrom/isolinux/txt.cfg にある linux kernel parameter に noswap xforcevesa nomodeset を加えます。 特に重要なのは xforcevesanomodeset です。

次のコマンドを実行してリブートします。入力し終わったら [Enter] キーを押します。リブートしたら、 USB メモリより起動する様に PC の BIOS メニュー または UEFI メニューを操作してください。

$ sudo /sbin/reboot

以降はUSB メモリから起動する手順の通りになります。


Windows 上で書き替えツールを使用して修復する

Ubuntu 上で起動パラメータを起動パラメータを書き替え、修復する作業ができない場合、Windows 上で書き替えます。

NVW1.

書き替えツールで起動パラメータを書きかえる

Windows 上で Ubuntu 起動用 USB メモリを explorer で一覧し、 fixboot.exe と言うファイルをダブルクリックで起動します。 起動すると一瞬黒いウインドウが現れすぐに終了します。 作業はこれで完了します。 再び USB メモリより Ubuntu を起動してみてください。

ノート: Windows 上で fixboot.exe を実行したくない場合は、 次の章で示す様にエディタで起動パラメータを書きかえる作業をして下さい。


エディタで起動パラメータを書き換え修復する

Linux(UNIX) のテキストファイルを開けるエディタで起動パラメータを格納したファイルを書き替えて修復する方法が有ります。 Windows 上で Ubuntu を格納した USB メモリの X:¥isolinux¥txt.cfg を編集します(X は USB メモリのドライブです)。 次は編集結果の例です。強調部分が編集箇所です。

default live
label live
  menu label ^Try Ubuntu without installing
  kernel /casper/vmlinuz
  append  file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper cdrom-detect/try-usb=true persistent noprompt floppy.allowed_drive_mask=0 ignore_uuid initrd=/casper/initrd.lz quiet splash -- noswap xforcevesa nomodeset
label live-install
  menu label ^Install Ubuntu
  kernel /casper/vmlinuz
  append  file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed boot=casper only-ubiquity cdrom-detect/try-usb=true persistent noprompt floppy.allowed_drive_mask=0 ignore_uuid initrd=/casper/initrd.lz quiet splash -- noswap xforcevesa nomodeset
label check
  menu label ^Check disc for defects
  kernel /casper/vmlinuz
  append  boot=casper integrity-check cdrom-detect/try-usb=true persistent noprompt floppy.allowed_drive_mask=0 ignore_uuid initrd=/casper/initrd.lz quiet splash -- noswap xforcevesa nomodeset
label memtest
  menu label Test ^memory
  kernel /install/mt86plus
label hd
  menu label ^Boot from first hard disk
  localboot 0x80

ノート: Ubuntu, Lubuntu, Universal USB Installer の版によっては "--" の所が "---" になっている場合が有ります。この場合、"---" を修正する必要はありません。


DVD-R (光学メディア)から起動した場合の修復手順

この手順は DVD-R 媒体(光学メディア)から Ubuntu 起動しようとしている場合の修復手順です。 起動時にパラメータを手入力して、VESA 標準モードで動作する様に設定します。次の様な流れになります。

NVD1.

起動処理を中断して、パラメータを入力する

DVD-R の読み込みが始まる時に合わせて、[↓] キーを 1 秒に 1 回程度の割合で押します。 言語選択メニューが現れます。使用しているキーボードの言語に合わせて 英語なら English、日本語なら 日本語を カーソルキー [↑][↓] で選んでください。選択したら [Enter] キーを押します。

一番上の項目をカーソルキー [↑][↓] で選んでください。選んだら(選ばれているのを確認したら) [F6] キーを押します。

[Esc] キーを押して、右下に現れたメニューを消します。

使用状況によって操作が変わります。次のリンクをクリックして先に進んでください。

[Ubuntu 起動用 USB メモリを併用] -- または --- に続けて空白を空けて xforcevesa nomodeset persistent と入力した後、 [Enter] キーを押します。

以降はUSB メモリから起動した場合の操作手順と同じになります。

[scankeylx だけを格納した USB メモリを使用] -- または --- に続けて空白を入れ、 xforcevesa nomodeset と入力して、 [Enter] キーを押します。

ノート: Ubuntu, Lubuntu, Universal USB Installer の版によっては "--" の所が "---" になっている場合が有ります。 この場合、"---" を修正する必要はありません。

以降はDVD-R (光学メディア)から起動する手順の通りになります。


scankeylx - プロダクトキー検索ツール on Linux
DVD-R または CD-R と起動用 USB メモリを併用して Lubuntu を起動し scankeylx を使用する
CD-R (光学メディア) から Ubuntu を起動して scankeylx を使用する - Ubuntu 10.04, 10.10 向け
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