DVD-R または CD-R と起動用 USB メモリを併用して Lubuntu を起動し scankeylx を使用する

Lubuntu と Ubuntu の 12.04, 14.04, 16.04 とより新しい版 版向け

Copyright (C) [2005/10]-[2017/4] by Akinori Furuta.

ノート: 画像は開発中のものを使用しています。詳細な意匠、数値、文書が違っている場合が有ります。


DVD-R または CD-R から起動する手順

USB メモリから起動できず、光学メディアから起動できる PC で有用な方法です

Windows Xp 向けに作られた PC の一部は USB メモリから起動できません。 特に USB 1.1 (Full Speed) ポートを備え始めた頃の PC が該当します。 このような PC でも DVD や CD に格納した OSから起動できることが多いはずです。

DVD や CD の様な光学メディアから起動し、続けて USB ポートに接続した USB メモリに格納した OS イメージを読み込むことができます。 PCI 拡張カードで後付けした USB ポートもこの方式で使うことができます。

Lubuntu 12.04 desktop 32bit を推奨します

古い PC を起動できるディストリビューションとして Lubuntu 12.04 desktop 32bit を 推奨します。512Mibyte 程度の主記憶、CD-R に格納できるサイズ、古いビデオカード あるいはチップセット内蔵のビデオ機能に対応しています。

Lubuntu 起動用 USB メモリを併用する

起動用 USB メモリと併用すると次の様な利点があります。

注意が必要な点は次の様になります。

各 Lubuntu (Ubuntu) バージョン が起動用 USB メモリと併用できるかどうかは次の表の様になります。

Lubuntu (Ubuntu) バージョン 起動用 USB メモリ併用 手順へのリンク
10.04 不可 (*1) Ubuntu 10.04, 10.10 向け CD-R 起動手順
10.10 不可 (*1) Ubuntu 10.04, 10.10 向け CD-R 起動手順
12.04 可能 このページに続く手順
14.04 可能 このページに続く手順
16.04 可能 このページに続く手順

注記: (*1) Lubuntu(Ubuntu) 本来の機能は起動用 USB メモリを併用できます。 scankeylx を使う場合において起動用 USB メモリを併用できません。

起動できない。使用可能な USB メモリが少ない、などの場合次の表の様に手順を進めて下さい。

USB メモリ内容 最低 USB メモリ容量 手順へのリンク
scankeylx のみ格納 256Mbyte Ubuntu 10.04, 10.10 向け CD-R 起動手順
Lubuntu (Ubuntu) 起動 + scankeylx 2Gbyte このページに続く手順

用意するもの

次の表に必要なものを挙げます。

品物 説明
DVD-R (CD-R)

起動用 Lubuntu(Ubuntu) を書き込む媒体です。PC で使用可能であれば DVD-R をお勧めします。

ノート: 検索をしようとする PC のドライブが DVD に対応していないか、 DVD に対応していても起動できない場合は、Lubuntu 10.04, 12.04(推奨) または Ubuntu 10.04, 10.10 を CD-R に書き込んで試してください。

注意: 消去可能な DVD-RW, CD-RW も使用できます。ただし、書き込み速度が遅く、 規格上は対応していても読み取りできないドライブが有ります。 問題が発生する可能性が高くなるのでお勧めできません。 消去可能な媒体に必要な消去手順は省いています。

USB メモリ 2GByte ~ 32GByte の FAT または FAT32 でフォーマットした USB メモリを用意してください。 32GiByte を超える USB メモリを使用する場合は特殊なソフトを使い FAT32 でフォーマットして使ってください。 FAT32 でフォーマットする方法は割愛します。

起動用 USB メモリ と DVD-R または CD-R に書き込む

USB メモリ に Lubuntu と scankeylx を書き込む

注意: この手順の通り進めると用意した USB メモリまたはメディアに保存されたファイルは全て消去されます。

ノート: 容量節約のため画像は開発途中で Ubuntu 向けの手順で使ったものを使用しています。 詳細な意匠、数値、文書が違っている場合が有ります。

DWU1-1.

Lbuntu の web サイト にアクセスして Lubuntu 12.04 をダウンロードします

[Windowsで操作] Lbuntu 12.04 をダウンロードするページを開き、をダウンロードします。

ノート: 上のダウンロードページは Lubuntu/PreviousReleases より辿れます。システム要件の詳細を確認できます。

DWU1-2.

Universal USB Installer サイトにアクセスしてダウンロードします

[Windowsで操作] Universal USB Installer (UUI) をダウンロードします。広告欄のダウンロードボタンを押さない様に注意してください。 ダウンロードしたファイルは直接実行できる EXE ファイルになっています。展開は不要です。

ノート: サイトのデザインは良く変わります。上の画像は参考として見てください。
ダウンロードがすぐに始まらない場合が有ります。 タウンロードするファイルの検査に時間が 30 秒から 1 分程掛かることがあります。
MD5 sum を検査するツール(FCIV)がMicrosoft より提供されていますMD5 sum を検査するツールのページを日本語に機械翻訳したページ

DWU1-3.

Universal USB Installer を起動して Lubuntu を USB メモリにインストールします

注意: この操作を始める前に、PC に接続している 使用していない外付けハードディスク、携帯電話、デジタルカメラ、 音楽プレイヤーなどは外しておいてください。接続したままだと誤操作で内容を消してしまう可能性も有ります。

[Windowsで操作] ダウンロードしたフォルダーを開いて、 "Universal-USB-Installer" をクリックまたはダブルクリックして起動します。

ノート: Internet Explorer で後からダウンロードしたフォルダーを開くにはメニューバーより ツール(T) (表示されていない場合は [ALT] + [T] を押す) → ダウンロードの表示(N) をクリックしてください。 ダウンロードの履歴が表示されます。ここで ファイルを開く あるいは 場所 の列にある項目をクリックしてください。

[Windowsで操作] 次の様なセキュリティ警告がでたら、 はい (または 実行) をクリックして先に進みます。

[Windowsで操作] I Agree をクリックして先に進みます。

[Windowsで操作] Step 1 の個所をクリックして "Lubuntu" (または "Ubuntu") を選択します。

[Windowsで操作] Step 2Browse クリックします。

[Windowsで操作] ダウンロードした Lubuntu desktop の "ISO ファイル" を選択して 開く ボタンをクリックします。

[Windowsで操作] Step 3: Select your USB Flash Driver Letter of your USB device. の下に有るプルダウンをクリックします。

[Windowsで操作] Lubuntu を起動する USB memory として使用するドライブを選択します。 USB memory の容量を確認して Lubuntu 起動のために使用するか確認してください。

[Windowsで操作] We will format X:\Drive as FAT32 にチェックを付けて、Step4: Set a Persistent file size for storing changes (Optional). は 512MB~600MB にして下さい。[←] [→] キーで微調整できます。 Create をクリックして先に進みます。

[Windowsで操作] 最終確認のダイアログです。フォーマットされて消されても良いドライブか確認して はい をクリックしてください。ここで いいえ をクリックすれば USB memory の内容は消さずに Universal USB Installer を終了します。

[Windowsで操作] 処理経過表示です。特に操作をする必要は有りません。 処理終了まで Close ボタンは灰色のままです。

[Windowsで操作] 処理経過表示です。特に操作をする必要は有りません。

[Windowsで操作] 処理は全て終了し Close ボタンが押せるようになります。 Close ボタンをクリックして終了します。

続けてこの USB memory に scankeylx を実行するのに必要なファイルをコピーします。

DWU1-4.

scankeylx をダウンロードして USB メモリのルート・フォルダに展開します

[Windows で操作] scankeylx_r1704b.zip をダウンロードします。

[Windows で操作] ダウンロードした zip ファイルを 右クリックし、全て展開(T)... をクリックします。

[Windows で操作] 参照(R)... をクリックします。

[Windows で操作] Lubuntu をインストールした USB メモリを見つけてクリックし、フォルダーの選択 (または OK) ボタンを押します。

[Windows で操作] 展開(E) をクリックして zip ファイルの中身を USB メモリ上に展開します。

展開後の USB メモリの内容は次の様になります。 下の画像は開発中に撮ったものです。 最新のファイル構成はscankeylx 展開内容 を参照してください。

DVD-R または CD-R に Lubuntu を書き込む

DVD-R または CD-R に Lubuntu を書き込みます。 Windows 7 以降 Windows に光学メディアを書き込む機能が備わっています。 ここでは Windows 10 を例にして Windows 7 以降で共通する方法で DVD-R または CD-R に Lubuntu を書き込む手順を進めます。 Windows Vista までは ISO イメージ書き込み(ライティング)ツールを使用して DVD-R または CD-R に ISO イメージを書き込んで下さい。 ライティングソフトの使用方法はそれぞれのソフトの説明を参照してください。

ノート: デスクトップ画面に移り、 エクスプローラを開いてドライブやファイルを探して表示する様な基本的な操作は省略して説明します。

DWU2-1.

Lubuntu を DVD-R または CD-R に書き込む

[Windowsで操作] ダウンロードした ISO イメージファイルを DVD-R または CD-R に焼きます。 ISO イメージファイルを エクスプローラ で表示してください。ISO ファイル を右クリックし、 ディスクイメージの書き込み をクリックしてください。

[Windowsで操作] 書き込みをしていない新しい DVD-R または CD-R をドライブにセットしてください。 セットが終わったら、 書き込み(B) をクリックしてください。

[Windowsで操作] 書き込みが終了するとバーが右端まで伸びます。 キャンセル ボタンが 閉じる(C) ボタンに変わります。 閉じる(C) ボタンを押します。


Lubuntu を起動する

これまでの手順で作成した。USB メモリと DVD-R または CD-R を使って Lubuntu を起動します。

DWU3-1.

プロダクトキーを検索しようとする PC で Lubuntu を DVD-R または CD-R から起動します

Lubuntu を書き込んだ DVD-R または CD-R を PC の光学ドライブにセットしてください。

注意: ここで USB メモリを挿すと、一部の PC では起動しなくなります。DVD-R または CD-R から 起動した後に USB メモリを挿すようにしてください。

電源 ON または再起動操作をします。

DVD または CD より起動する様に BIOS を設定・確認します。 お使いの機種のマニュアルを参考にして設定してください。 多くの PC では [F2] または [Delete] キーで設定画面が現れます。 [F8][F11][F12] いずれかのキーを押して起動するドライブを選択できる機種もあります。

ノート: 起動するドライブを選択する画面で現れるのはドライブの型番、名前です。 媒体に付いている名前は出てきません。CD, DVD, BD, -ROM, -R, -RW, -DL, -XL, Multi, Optical, Disc など光学ドライブ特有の型番、名前を手がかりに探してください。

DWU3-2.

Lubuntu をインストールしないで「試用」で起動します

[↑] または [↓] キーを 1, 2 秒に 1 回程度の頻度で連打しながら DVD-R または CD-R より起動してくるのを待ちます。 30 秒 ~ 1 分程度掛ることがあります。

USB メモリ を PC に挿して下さい。

使いやすい言語を[↑] [↓] キーで選び [Enter] キーを押してください。 英語キーボードを使っている場合は English を選択してください。

言語選択の後、次の手順に示す画面になります。

次の画面の様な Installer boot menu が現れたら "Try Lubuntu without installing" ("インストールせずにLubuntuを試してみる(T)") をカーソルキーで選択し、[F6] キーを押します。

[Esc] キーを押して、右下に現れたメニューを消します。

起動オプション: と示された文字列の最後 -- (または ---) に続けて空白を空けて persistent と入力した後、 [Enter] キーを押します。 キーを押した後 30 秒 ~ 1 分くらいは無反応に見えるかもしれません。

問題と解決: 起動しても画面が真っ暗なまま、または "NO VIDEO", "NO SIGNAL", "NO SYNC" などと表示されてディスプレイに信号が入らなくなってしまった場合は次の様に -- (または ---) に続けて空白を空けて xforcevesa nomodeset persistent と入力した後、 [Enter] キーを押します。

DWU3-3.

端末ウインドウを開き、そこから startscankey を起動します

デスクトップ画面が利用可能になります。 以降は Lubuntu を使った手順と同じになります。

問題と解決: 環境によっては画面が真っ暗になるか、映像信号が途絶えてしまう場合が有ります。次の画像の様にディスプレイに信号が入っていない表示が出ます。

[Ctrl] + [Alt] + [F4] 3 つのキーの組み合わせを押し、コンソール画面に切り替えます。次の様にコマンドを入力し、終わったら [Enter] キーを押します。
$ sudo /sbin/reboot

画面が切り替わらない場合は電源を切った後、再び入れるか、リセットボタンを押して再起動します。 途中 起動オプション を変更して状況が改善するか試してください。


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