MS260 詳細

MS260は形状が PD552, PD552-lc と似ています。チップも TP6911 シリーズの様です。しかし、左右の分離が悪い問題が有ります。ファームウエアの問題か、チップのポンディングオプションの問題か特定できていません。PD552, PD552-lc には左右の分離が悪い問題はありません。
出力波形は Filter Less D Class 出力です。L Channel 側は波形測定で正常そうに見えます。しかし、R Channel 側は L Channel の出力と混合しています。データーシートを見る限りヘッドホン出力の場合、L Channel 側の N 極出力を R Channel と共用する様に書かれています。しかし、この共用が意図通りに出来ていない可能性が有ります。
以下の様な特徴があります。見分けが少し付きにくいです。 包装形態画像(正面)

包装形態画像(側面)

包装形態画像(底面)


購入記録

2009/8 頃あきばおーで購入しました。2009/9 時点で現行品です。

出力

波形

MS260 は TP6911 シリーズを使用しているので、PD552 に近い波形になるはずです。Filter Less D Class 出力になると期待されます。しかし、自分の購入品は左右の分離が悪かったです。

波形の観測条件は、Media Player にて A=32767(ボリュームで調整しています), f=1KHz, L=Asin(2πft), R=Asin(2πft+0.5π) の 44.1KHz サンプリング wave 波形を出力しています。

左-Common 差動波形、2V/DIV, 0.2mS/DIV、波形は正常そうに見える。理由は不明ですが、実際は右側出力と混ざって聞こえます。もしかしたら、出力保護回路が一時的に働いているのかもしれません。

左側 簡易フィルターを通した後の波形

右-Common 差動波形、2V/DIV, 0.2mS/DIV、平均化して正弦波になりそうもない波形です。

右側 簡易フィルターを通した後の波形

アンプ・アクティブスピーカー接続

直接接続できる波形ではありません。

ヘッドホン・パッシブスピーカー接続

接続できます。しかし、左右の分離が悪いと考えられます。

基板実装

LED が 1 個省略されています。この LED に必要な抵抗はチップ部品面に実装されています。LED をパターンが空いた場所へ実装すると LED が再生中に点滅します。HY-554 と印刷されています。しかし、これは TFTEC の HY554 と関係が有りません。大型の電解コンデンサ実装はされていません。

大型部品実装面(水晶は チップ型番確認のため曲げて有ります。本来なら、チップに斜めにかかる様に実装されています)


チップ部品実装面


ケースに LED の覗き穴は有りません。基板に 1 個のチップ LED が実装されています。この LED は赤色で USB から電源が供給されれば点灯します。
ケース



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