CD-R (光学メディア)から Ubuntu を起動して scankeylx を使用する

Ubuntu 10.04, 10.10 またはこれより古いバージョン向け

Copyright (C) [2005/10]-[2017/4] by Akinori Furuta.

ノート: 画像は開発中のものを使用しています。詳細な意匠、数値、文書が違っている場合が有ります。


光学メディアから起動する手順

CD-R (光学メディア)だけを使用して Ubuntu を起動する

CD-R (光学メディア)だけを使用して Ubuntu を起動する場合、起動用 USB メモリを併用して得られる利点がありません。次に示す様に難が有ります。古い PC で Ubuntu 10.04, 10.10 を使う必要がある、容量が少ない USB メモリしかない場合などやむを得ない条件で採用する手順です。

各 Ubuntu バージョン が起動用 USB メモリと併用できるかどうかは次の表の様になります。

Ubuntu バージョン 起動用 USB メモリ併用 手順へのリンク
10.04 不可 このページに続く手順
10.10 不可 このページに続く手順
12.04 可能

推奨: DVD-R (光学メディア) と起動用 USB メモリを併用して Ubuntu を起動する手順
次点: このページに続く手順

14.04 可能

推奨: DVD-R (光学メディア) と起動用 USB メモリを併用して Ubuntu を起動する手順
次点: このページに続く手順

用意するもの

次の表に必要なものを挙げます。

品物 説明
CD-R

起動用 Ubuntu を書き込む媒体です。Ubuntu 10.04, 10.10 ならば CD-R をお勧めします。手順は CD-R を使用する事を前提に書かれています。別の媒体を使用する場合は読み替えてください。

ノート: Ubuntu 12.04 (12.04.5) 以降では CD-R の容量を超えた ISO イメージファイルが配布されています。CD-R の容量限界を超えて失敗する可能性もあります。scankeylx で検索しようとしている PC が DVD に対応していることを確認して DVD-R にイメージファイルを書き込んでください。

注意: 消去可能な CD-RW, DVD-RW も使用できます。ただし、書き込み速度が遅く、規格上は対応していても読み取りできないドライブが有ります。問題が発生する可能性が高くなるのでお勧めできません。消去可能な媒体に必要な消去手順は省いています。

USB メモリ 256Mi ~ 32GiByte の FAT または FAT32 でフォーマットした USB メモリを用意してください。32GiByte を超える USB メモリを使用する場合は特殊なソフトを使い FAT32 でフォーマットして使ってください。FAT32 でフォーマットする方法は割愛します。

CD-R に Ubuntu を書き込む

CD-R に Ubuntu を書き込み、PC を光学ドライブより起動する場合の操作手順を説明します。 このページは scankeylx を USB メモリから起動した Ubuntu で使用するための説明に加える形で書かれています。 共通する操作、大きな変りが無い操作は省略しています。

ノート: デスクトップ画面に移り、エクスプローラを開いてドライブやファイルを探して表示する様な基本的な操作は省略して説明します。

Ubuntu のインストール/試用 ISO イメージを CD-R に書き込みます。Windows 7 から OS に ISO イメージを書き込む機能があります。 Windows Vista までは ISO イメージ書き込み(ライティング)ツールを使用して CD-R に ISO イメージを書き込んで下さい。 ライティングソフトの使用方法はそれぞれのソフトの説明を参照してください。

ここでは Windows 8.1 を使用して ISO イメージを CD-R に書き込む(焼く)ための手順を示します。Windows 7 もほぼ同様の手順です。

CDR1.

Ubuntu の web サイトにアクセスして Ubuntu をダウンロードします

[Windowsで操作] Ubuntu 10.04 または 10.10 をダウンロードします。次の表は代表的なダウンロードサイトです。リンクが切れたならばイメージファイル名を直接検索して探してください。

Ubuntu バージョン Web ページ イメージファイル名
10.04 http://old-releases.ubuntu.com/releases/lucid/ ubuntu-10.04-desktop-i386.iso
10.04-ja 日本語 remix 版 http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/ubuntu-jp/release-cd/releases/10.04/ ubuntu-ja-10.04-desktop-i386.iso
10.10 http://old-releases.ubuntu.com/releases/maverick/ ubuntu-10.10-desktop-i386.iso

CDR2.

Ubuntu を CD-R に書き込む

[Windowsで操作] ダウンロードした ISO イメージファイルを CD-R に焼きます。ISO イメージファイルを エクスプローラ で表示してください。ISO ファイル を右クリックし、 ディスクイメージの書き込み をクリックしてください。

[Windowsで操作] 書き込みをしていない新しい CD-R をドライブにセットしてください。セットが終わったら、 書き込み(B) ボタンをクリックしてください。

[Windowsで操作] 書き込みが終了するとバーが右端まで伸びます。 キャンセル ボタンが 閉じる(C) ボタンに変わります。 閉じる(C) ボタンを押します。

USB メモリに scankeylx を格納する

用意した USB メモリに scankeylx を格納します。USB メモリに他のファイルがあっても構いません。FAT, FAT32 でフォーマット済みであればフォーマットし直す必要はありません。

CDR3.

USB メモリに名前をつける

[Windowsで操作] エクスプローラを開いてください。scankeylx を格納する USB メモリを PC に接続してください。自動的に USB メモリの中身を表示する エクスプローラ が開かない場合は、 エクスプローラ を開いて、 USB メモリを表示してください。
USB メモリのドライブ表示 を右クリックし、メニューを開いてください。

[Windowsで操作] メニューのなかから プロパティ(R) をクリックしてください。

[Windowsで操作] ファイル システムが FAT または FAT32 になっているか確認してください。FAT または FAT32 でない場合は USB メモリを FAT または FAT32 でフォーマットしてください。クイック・フォーマットでフォーマットします。フォーマットすると格納されたファイルは全て消去されます。
ボリュームラベル欄に SCANKEYLX と入力してください。Windows と Ubuntu で識別しやすくするために付けます。 OK ボタンを押してください。

CDR4.

scakeylx をダウンロードして USB メモリのルート・フォルダに展開します

[Windows で操作] scankeylx_r1704b.zip をダウンロードします。

[Windows で操作] ダウンロードした zip ファイルを マウスの右ボタンでクリック します。

[Windows で操作] 全て展開(T)... をクリックします。

[Windows で操作] 参照(R)... をクリックします。

[Windows で操作] SCANKEYLX と表示された USB メモリを見つけてクリックし、 OK ボタンを押します。

[Windows で操作] 展開(E) をクリックして zip ファイルの中身を USB メモリ上に展開します。

展開後の USB メモリの内容は次の様になります。下の画像は開発中に撮ったものです。最新のファイル構成はscankeylx 展開内容を参照してください。

ノート: System Volume Information フォルダが無い場合も有ります。無くても問題は有りません。

以上で Windows で行う操作は終了です。

CD-R から Ubuntu を起動する

CDR5.

プロダクトキーを検索しようとする PC で Ubuntu を CD-R から起動します

Ubuntu を書き込んだ CD-R を PC の光学ドライブにセットしてください。

電源 ON または再起動操作をします。

光学ドライブより起動する様に BIOS を設定・確認します。お使いの機種のマニュアルを参考にして設定してください。多くの PC では [F2] または [Delete] キーで設定画面が現れます。[F8][F11][F12] いずれかのキーを押して起動するドライブを選択できる機種もあります。

ノート: 起動するドライブを選択する画面で現れるのはドライブの型番、名前です。媒体に付いている名前は出てきません。CD, DVD, BD, -ROM, -R, -RW, -DL, -XL, Multi, Optical, Disc など光学ドライブ特有の型番、名前を手がかりに探してください。

CDR6.

Ubuntu をインストールしないで「お試し」で起動します

ノート: [↑] [↓] キーを連打しながら起動すると次の様な画面になります。使いやすい言語を[↑] [↓] キーで選び [Enter] キーを押してください。

言語選択の後、次の手順に示す画面になります。起動が早くなります。

次の画面の様な Installer boot menu が現れたら "Try Ubuntu without installing" ("インストールせずにUbuntuを試してみる(T)") をカーソルキーで選択し [Enter] キーを押して次に進みます。現れない場合はこの画面は飛ばされて、先に進んでいると思われるので、次の手順に進んで下さい。

次の様な Ubuntu を試すubuntu をインストールする を選択する画面が現れたら、左側の言語選択から下の方にある"日本語" をクリックして、Ubuntu を試す をクリックしてください。この画面が現れず、デスクトップ画面表示まで進む場合も有ります。

ノート: 英語キーボードを使用している場合は、言語は 英語 のまま進めてください。英語を選択した場合は、この手順書の意味を適宜読み替えて操作してください。

CDR7.

Terminal ウインドウを開き、そこから startscankey を起動します

使用している Ubuntu のバージョンにより手順が変わります。バージョンに合わせて次のリンクをクリックして進んでください。

CDR8-1-1.

[Ubuntu 10.04, 10.10] SCANKEYLX を格納した USB メモリを接続します

デスクトップ画面になったら scankeylx を格納した USB メモリを接続します。

USB メモリを接続すると次の様に USB メモリ内容の一覧ウインドウが現れます。もし現れない場合は、USB メモリを抜いて 2~5 秒くらい経過してから再び PC に挿してみてください。

ノート: 以降 USB メモリに付けたボリュームラベルが SCANKEYLX となっていることを前提に手順を進めます。別のボリュームラベルを付けたならば、読み替えて下さい。

CDR8-1-2.

[Ubuntu 10.04, 10.10]Terminal ウインドウを開きます

画面左上 Applications をクリックします。

AccessoriesTerminal の順にメニューをクリックします。Terminal ウインドウが開きます。

Terminal ウインドウ内で source と入力します。最後に空白を入れます。

ノート: 以下続く操作は source に続けて次の様にコマンドを入力して [Enter] キーを押することで scankeylx を起動でき、代りとすることができます。

$ source /media/SCANKEYLX/startscankey

CDR8-1-3.

[Ubuntu 10.04, 10.10] startscankey を探して、Terminal ウインドウから起動します

Terminalウインドウと USB メモリ内容一覧 ウインドウ を移動して両方とも一部または全てが見えている状態にします。

USB メモリファイル一覧 ウインドウから、Terminalウインドウへ startscankey ファイルをドラック & ドロップします。

Terminal ウインドウをクリックして前面に配置し、[Enter] キーを押します。scankeylx が起動します。

次の画面の様に scankeylx が起動します。ここらか scankeylx でスキャンが終了するまでは、USB メモリから普通に起動できた場合の手順と同様になります。このリンク先の手順に続きます。

CDR8-2-1.

[Ubuntu 12.04, 14.04]USB メモリから startscankey を探します

デスクトップ画面が利用可能になります。初めに次の様なショートカット早見表が現れる場合があります。早見表は特に気にせず操作を進めてください。

デスクトップ画面が現れたら、scankeylx を展開した USB メモリを PC に接続します。

USB メモリの内容を表示しているウインドウ SCANKEYLX が現れるので確認してください。もし現れない場合は、もう一度 USB メモリを抜き差ししてください。ウインドウを閉じてしまったら、左下に現れた USB メモリ アイコンをクリックしてください。

CDR8-2-2.

[Ubuntu 12.04, 14.04]Terminal ウインドウを開いて、scankeylx を起動します

左上の Ubuntu (Dash Home) アイコン をクリックします。

テキスト欄に term と入力します。terminal アプリケーションが見つかるので、 Terminal と書かれたアイコンをクリックして Terminal ウインドウを開きます。

USB メモリの内容を表示した SCANKEYLXウインドウと Terminal ウインドウの配置を調整し、下の図の様に完全に覆わない様に配置してください。Terminal ウインドウをクリックして、カーソルが点滅する状態にします。ウインドウの中でsource˽(最後に空白を入れる)と入力してください。

USB メモリの内容を表示した SCANKEYLXウインドウにある startscankey アイコンTerminal ウインドウへドラッグ&ドロップしてください。ドロップして次の図の様にファイルのパス '/media/SCANKEYLX/startscankey' が入力されたら、[Enter] キーを押して scankeylx を起動します。
先の source 入力も含めドラック&ドロップを使わず、直接 Terminal ウインドウへ文字を入力する場合は、次のコマンドを入力してください。

$ source /media/SCANKEYLX/startscankey

手順は USB メモリから起動した場合に続きます。このリンク先に続きが有ります。

次の章は Ubuntu を終了する操作の説明になります。


CD-R から起動した Ubuntu を終了する

CD-R から起動した Ubuntu を終了する手順で USB メモリ起動した場合と違う部分を説明します。CD-R から起動した場合、メディアが排出され抜きとる手順が増えます。

CDR9.

CD-R から起動した Ubuntu を終了する

この操作はUSB メモリ起動した Ubuntu を終了する手順から分岐する形で書かれています。終了操作をすると "Please remove installation media and close the tray (if any) then press ENTER:"と表示されます。CD-R を光学ドライブから外し、トレーが出ていればそれを閉じて(引っ込めて)ください。[Enter] キーを押して電源を切ります。30 秒程経過しても電源が切れない場合は、電源ボタン長押しなどで強制的に電源を切ってください。

電源が切れたら USB メモリを PC から抜いてください。別の PC で結果を確認してください。

動作状況によっては次の様な画面で止まってしまうことが有ります。30 秒程経過しても電源が切れない場合は、電源ボタン長押しなどで強制的に電源を切ってください。電源を入れ直した時に光学ドライブより CD-R メディアを外してください。


scankeylx - プロダクトキー検索ツール on Linux
DVD-R または CD-R と起動用 USB メモリを併用して Lubuntu を起動し scankeylx を使用する
Ubuntu を試す(Try ubuntu) でログイン画面になった場合の修復方法
Ubuntu を試す(Try ubuntu) で 画面が写らなくなる場合の修復方法
Lubuntu で使う
Raspberry Pi 3 で使う
reportlog の使い方、解析結果の読み方
更新履歴