VMware server 2 を Fedora13 にインストールする

VMware server 2 にパッチを当てて Kernel 2.6.31 以降でも使用できるようにするスクリプトを Fedora で使うための手順を紹介します。

In English


インストール手順

git パッケージに含まれるツールを利用します。インストールの流れは、カーネルヘッダ参照用ディレクトリとシンボリックリンクを作成、ダウンロード、パッチ当てと VMware server 2 インストールスクリプト実行の 3 段階になります。インストールスクリプトに対する詳細な応答は省略します。$ プロンプトは一般ユーザーで、# プロンプトは root で作業してください。元のスクリプトは ubuntu を主要な実行環境として作られたものだと考えられます。ubuntu を使用している場合は、手順 2 より始めてください。
  1. Kernel Header を参照するディレクトリとシンボリックリンクを作成します。

    # cd /usr/src
    # mkdir linux-headers-`uname -r`
    # cd linux-headers-`uname -r`
    # ln -s /lib/modules/`uname -r`/build/include include

  2. VMware server 2 と パッチスクリプトを納めるディレクトリを作成します。ここでは、~/download/vmware とします。

    $ mkdir -p ~/download/vmware

  3. VMware server 2 の .tar.gz ファイルを ~/download/vmware にダウンロードします。tar.gz ファイルは展開せずそのままにします。ls 出力は次の様になります。

    $ ls ~/download/vmware
    VMware-server-2.0.2-203138.x86_64.tar.gz

  4. パッチを当ててインストールするスクリプトを ~/download/vmware にダウンロードします。git コマンドが無い場合は、git パッケージをインストールしてください。

    $ cd ~/download/vmware
    $ git clone https://github.com/raducotescu/vmware-server-linux-2.6.3x-kernel.git

    ls 出力は次の様になります。

    $ ls ~/download/vmware
    VMware-server-2.0.2-203138.x86_64.tar.gz
    vmware-server-linux-2.6.3x-kernel

  5. パッチを当ててインストールするスクリプトが有るディレクトリに移ります。作業ディレクトリは ~/download/vmware から ~/download/vmware/vmware-server-linux-2.6.3x-kernel に変ります。

    $ cd vmware-server-linux-2.6.3x-kernel

  6. Fedora13 (Kernel 2.6.34.x まで) に対応した patch に切り替えます。

    $ git checkout f271f27c

    ノート: スクリプトが対応している最も新しい kernel に対応したパッチに戻すコマンドは git checkout master です。

  7. パッチを当ててインストールをします。

    $ su
    Password: type_root_password
    # sudo ./vmware-server-2.0.x-kernel-2.6.3x-install.sh ../

    ノート: vmware-server-2.0.x-kernel-2.6.3x-install.sh スクリプトは sudo を必ず付けて起動してください。 付けない場合は "This script must be run as root!" と言うメッセージが表示され起動しません。

Note: git パッケージをインストールする

Desktop で「システム」→「管理」→「ソフトウエアの追加削除」を使いパッケージを検索してインストールするか、yum command で git パッケージをインストールしてください。

# yum install git


Note: VMware server 2 の .tar.gz を展開しないでください

VMware server 2 の .tar.gz を展開した vmware-server-distrib ディレクトリが .tar.gz ファイルを置いたディレクトリに並存する場合、途中でエラーが発生する場合があります。エラーを回避するため vmware-server-distrib ディレクトリ以下を消して下さい。


Note: Kernel Header または Kernel Source Tree に対する変更

パッチを当てるスクリプト ./vmware-server-2.0.x-kernel-2.6.3x-install.sh は Kernel Header または Kernel Source Tree に修正を加えます。次に示すシンボリックリンクを張ります。


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