Fedora8 で デュアル ヘッド ディスプレイ
Fedora8 で NVIDIA GeForce4 MX440 64Mbyte を使ってデュアル・ディスプレイを実現する xorg.conf
を紹介します。色々と環境に依存するところがあるので、このまま使えない場合もありますが参考になればと思います。
Kernel 2.6.25.4-10.fc8 以降の対応について
2008.07.19 追記 96.43.07 版で 2.6.25.4
以降の Kernel API に対応したようです。パッチを当てずにインストールできました。
2008.07.07 追記 Kernel 2.6.25.4-10.fc8 と
2.6.25.6-27.fc8 において、NVIDIA
のドライバにパッチを当てる必要性が出てきました(リンク先の blog を参考にして下さい)。
環境
次の環境で使用しています。
項目 | 説明 |
PC |
ASUS A7V8X-MX SE オンボードの VGA 機能は使っていません。Duron 1.4GHz,
1Gbyte. |
VGA |
GeForce4 MX440 64Mbyte, DVI x 1, VGA x 1, SVIDEO x
1(未使用) |
Monitor |
DVI: EIZO L997-R, 1600x1200, 左-主画面
VGA: Logitec LCM-T202AD/S(S) 1600x1200, 右-副画面 |
OS |
Fedora8, Kernel 2.6.24.4-64.fc8 |
インストールした結果次のような画面表示になっています。
xorg.conf を今すぐ欲しい
xorg.conf をダウンロードしてください。NVIDIA
のドライバを使う必要があります。
1. 準備
万が一に備えて xorg.conf をバックアップします。root で以下を実行してください。次のような操作になります。
[username@hostname ~]$ su
パスワード(P): 表示されません
[root@hostname username]# cd /etc/X11
[root@hostname X11]# cp -p xorg.conf xorg.conf.orginal
ノート: 日付を付けて保存するのは次のようにして下さい。
[root@hostname X11]# cp -p xorg.conf xorg.conf.`date +%Y%m%d-%H%M%S`
2. NVIDIA のドライバをダウンロード・インストール
NVIDIA のドライバをダウンロードしてください。
ノート:
ダウンロードを始めるとシェルスクリプトが表示される場合は、ライセンスを一通り読んだあと「承諾する」ボタンをクリックして開くのではなく、「対象をファイルに保存する」などのリンク先を保存する操作をして下さい。
ダウンロードしたファイルはシェルスクリプトなので root になって実行してください。実行すると xorg.conf が変更されます。この
xorg.conf は Fedora8 で正常動作しないと思われます。
3. xorg.conf 入れ替え
xorg.conf をダウンロードしてください。downloaded_directory はダウンロードしたファイルを保存したディレクトリです。にコピーします。はダウンロードしたファイルを保存したディレクトリです。/etc/x11
にコピーします。
[username@hostname ~]$ su
パスワード(P): 表示されません
[root@hostname username]# cd /etc/X11
[root@hostname X11]# cp -p xorg.conf xorg.conf.nvidia
[root@hostname X11]# cp /downloaded_directory/xorg.conf xorg.conf
グラフィカル環境で作業している場合は、ログアウトしてログインし直せば新しい xorg.conf と NVIDIA
ドライバが有効になっているはずです。テキスト環境の場合は、
# /sbin/init 5
にてグラフィカル環境に遷移するはずです。
トラブル
このページで紹介している xorg.conf では起きないはずですが、xorg.conf
を書き換えてしまった場合に遭遇するトラブルがいくつかあります。
グラフィカルログインが出来なくなった場合の復旧手段 (GUI が起動しない)
いくつか復旧の手段があります。まず [Ctrl]+[Alt]+[F1] を押してみてください。しばらくするとコンソール画面が表示されます。[F1] がだめなら
[F2], [F3], [F4] を試して下さい。ここかからログインして、修正したファイルを復旧します。その後、再起動してください。次のような操作になります。
hostname login: username
Password: 表示されません
[username@hostname ~]$ su
パスワード(P): 表示されません
[root@hostname username]# cd /etc/X11
[root@hostname X11]# cp -p xorg.conf xorg.conf.bad
[root@hostname X11]# cp -p xorg.conf.original xorg.conf
[root@hostname username]# sync
[root@hostname username]# /sbin/reboot
上記操作がだめな場合は [Ctrl]+[Alt]+[BackSpace] を押して見て、もう一度操作を試して下さい。さらにだめなら、他の PC
からネットワーク経由でログインしてみてください。
ネットワークが使えない。または、何も効かない場合は、
Linux magic sysrq を使います。[Alt]+[Print Screen] を押しながら [R] を押して下さい。そして
[Enter] を押してみてください。再起動します。再起動したら、BIOS 画面が出ている直後から GRUB が起動する時を待ち次のように操作します。
-
電源投入もしくはリセット直後に GRUB が起動するのでその時に [TAB] を押して下さい。
-
起動するカーネル(普通は番号が最も進んでいる項目)に[↑][↓]で選択を合わせます。
-
[e] を押します。
-
"kernel /vmlinuz-2.6.xx.x-xx.fc8 ro ..." に[↑][↓]で選択を合わせます。
-
[e] を押します。
-
"kernel /vmlinuz-2.6.xx.x-xx.fc8 3
ro ..." 編集して太字部分 3 を追加してください。1 行が長い場合は、 [←][→]で横スクロールします。
-
[Enter] を押します。
-
[b] を押します。
これで、テキストモードで起動します。修正した xorg.conf を復旧して再起動してください。
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